飾り原稿用紙 港煉瓦の開発

2015年5月に飾り原稿用紙の4色分を開発、発売した後、とても利用者の方々の反応がうれしく、次の開発に取り掛かることにしました(小日向氏やhoririum氏の許可を得ず、勝手に構想を始めました。申し訳ない)。

柄と色を何にするか

飾り原稿用紙を見た方々からは、

  • 黄色はないのか(いわゆるコクヨ社の原稿用紙をイメージ)
  • 青はないのか(他社のおしゃれな原稿用紙をイメージ)
  • グレーはないのか

などの声が寄せられましたが、他社との違いを出したいがために、なかなかこのあたりの色には反応できなかったというのが現実でした。

日本茶色普及協会との出会い

とある会合で出会っていた工作隊SKIPの隊長が日本茶色普及協会なる圧力団体を立ち上げていることを、ひょんなきっかけで知った(どんなきっかけだったかは忘れてしまいました。すみません)。

 

茶色が好きな人たちが集まって、いろいろな茶色の製品を作らせようという圧力団体。

もちろん、これに屈したわけではないのですが、こうしたものに乗ってしまうのもたのしいものと考え、茶色を選択肢の一つに入れました。

茶色=煉瓦

茶色といえば、ということで、いろいろ考えたのですが、煉瓦が頭に浮かびました。他にも、木の幹とか、土とか、落ち葉とか、茶色っぽいものを複数思い浮かべたのですが、最終的に煉瓦に落ち着きました。

 

そして、デザイナーのhoririumさん、小日向さんにこれを伝え、開発が始まりました。

デザインへのこだわり

デザイナーのhoririumさんがはじめに作ってこられた煉瓦イメージの原稿用紙を拝見して、これは間違っていなかったと認識しました。煉瓦を選択したことと、デザインをhoririum氏に依頼したことです。

 

さらに、第一版を見た小日向さんが、「どうせなら建築的に正しいものを作りましょう」とおっしゃり、hoririumさんがこれに共感してくださいました。結果、デザイン上の煉瓦の大きさ-比率-はJIS規格に準拠しています。

 

煉瓦の積み方は、「イギリス積み」に決定。実はこのイギリス積みにしたのは、神戸の煉瓦倉庫をイメージしたのです。神戸の煉瓦倉庫はこのイギリス積みでできているのです。

さらに、角の部分も元々は二つのパターンがあったのですが、最終的にこのオランダ積みの一枚半積みというデザインをhoririumさんに作ってもらい、採用してもらいました。

 

安定したデザインにしていただき、感謝しています。

 

結構、簡単に書いてますが、ここまでが実際にはとっても大変でした。hoririumさんが根気よくお付き合いくださったおかげです。

次は?

次を作るかどうかもまだ決まっていません。あまり、期待せずにお待ちください。よく考えます。

 

(2015年12月18日)