飾り原稿用紙の定番デザインは次の16種類です。
黒雷公 波抹茶 桃雲流 蔓葡萄 港煉瓦 碧翡翠 金鶯錯
鋼導管 蜜柑網 海洋巡 櫻花眺 綾至極 赤青纂 竹揺郷
浮遊枡 薔薇園
碧翡翠100文字版 櫻花眺100文字版 を合わせると18種類です。
波抹茶を例にして、飾り枠を説明しましょう。
左の画像のように、原稿用紙の周囲に飾りがついています。この飾りをご覧になりながら、ぜひ、「文字を書くこと」を楽しんでいただきたいのです。
そして、良く見ていただくとわかりますが、5行毎、5列毎にカウントしやすいよう目印がついているのです。原稿の文字数計算の時などにご利用いただきやすいよう、工夫してあります。
基本仕様を選択したのは次の理由からです。
まず、A4を選択したのはA5サイズのノート、システム手帳などに挟めるようにしたかったことです。
紙は、監修者と相談して薄手の白色、万年筆などがよく滑るような感じを表現したかったため、この紙になりました。
誕生秘話もぜひご覧ください。
監修者:小日向 京
文具ライター。『趣味の文具箱』(エイ出版社刊)に「旅は文具を連れて」「手書き人」を連載中。著書に『考える鉛筆』(アスペクト刊、2012年)。百貨店文具売場のアドバイザーも行い、日々の生活に彩りを添え、書きたい気分を高めるための文具使いを提案している。
各色50枚入りパッケージ 530円(税別)から
飾り原稿用紙「黒雷公」は、黒の飾り罫線がかちっとした雰囲気を出しています。
実際、原稿用紙ではあまり白地に「黒」は見かけません。多くはクリーム色などの地に、青の罫線やオレンジがかった罫線が多いのではないかと思います。
市場ではあまり見られない色の組合せです。
角のデザイン、用紙中程のデザインです。5行毎、5文字毎に罫線に、ピリオドのような区切りがついています。
黒雷公に、黒のインク-万年筆のF-で記入してみた例です。
(文字の汚さは、寛大な目でご覧ください)
黒のかちっとした、そして角が尖った罫線は、全体の印象が硬くて、まじめな感じを与えると思います。何か、かしこまった文章、硬い文章、その日が形式を重視した日だったりした時の日記、そんな時に使って欲しい飾り原稿用紙です。
この例では、当社代表が過去上梓した書籍の原稿にあったコラムのようなコーナーを書き写してみました。少し硬めの内容の書籍ですので、この黒雷公の飾り原稿用紙がぴったりではないでしょうか。
皆様も、少し硬い日にはこんな原稿用紙で日記などいかがでしょうか。
飾り原稿用紙「波抹茶」は、きれいな波を打った外罫線が美しい雰囲気を醸し出しています。
緑色の罫線は、目に落ち着いた印象を与え、また自然な色合いなので、木々のいぶきをも感じさせます。この落ち着いた緑は、日本のわびさび文化を象徴するような色ではないかと思います。
ゆったりした時間の中で文字を書くことを楽しんでいただきたいと思います。
角のデザイン、用紙中程のデザインです。5行毎、5文字毎に、ちょっとだけ波が内側に出ているのがわかるでしょうか。
波抹茶に、落ち着いたダークグリーンのインクで記入してみた例です。インクは、ナガサワ文具センターさんの鈴蘭グリーンです。
(文字の汚さは、寛大な目でご覧ください)
緑色の落ち着いた罫線にダークグリーンのインクで書くと、さらに落ち着いた感じになります。文字が少しくらい崩れていても、それがかえって味のように感じられるようになるのではないでしょうか。穏やかな休日の夕方にゆっくりと思うことを書かれてはいかがでしょうか。
この例では、この飾り原稿用紙に対して当社代表が感じたことを書いています。緑は当社のコーポレイトカラーでもあるので、なんだかしっくりきます。
Butterfly様 "私の公式"扱い 飾り原稿用紙
飾り原稿用紙「桃雲流」は、流れるような雲を表現した外罫線をやわらかな光が当たったような色で仕上げられています。
女性を意識したやわらかな色合いは、緑などとは違った別の落ち着きを与えます。
この色の罫線はなかなか市場では見られないのではないでしょうか。
角のデザイン、用紙中程のデザインです。5行毎、5文字毎に外罫線に出っ張りが見えますがわかりますか。
桃雲流に、オレンジのインクで記入してみた例です。インクは、ナガサワ文具センター様の垂水アプリコットです。
(文字の汚さは、寛大な目でご覧ください)
原稿用紙には珍しいと思いますが、横書きしてみました。上下対称ではないので、おもしろいバランスになっていますが、普通の原稿用紙では感じられないような色のコントラストを愉しめるのがこの飾り原稿用紙の良さではないでしょうか。
インクの色を愉しむために、罫線も愉しむというのは、これまでの原稿用紙にはなかった発想ではないでしょうか。楽しんで文字を書く、デジタルな時代にアナログな趣味で生活にアクセントをつけたいものです。
飾り原稿用紙「蔓葡萄」は、赤ワインの色合いの罫線が落ち着いた雰囲気を出しています。
飾り罫は他の飾り原稿用紙よりも、さらに複雑な形状をしており、細かな葡萄柄、蔓が特徴です。ここまで凝ったデザインの原稿用紙はなかなかないでしょう。
色合いを楽しんでいただきたい原稿用紙です。
角のデザイン、用紙中程のデザインです。5行毎、5文字毎に罫線に、つるが飛び出したような区切りがついています。
蔓葡萄に、ブルーブラックのゲルインクボールペンで記入してみました。
(文字の汚さは、寛大な目でご覧ください)
意外と、コントラストがマッチしているという印象を持ちましたが、いかがでしょうか。万年筆で書くのが落ち着くといえば、そうかもしれませんが、結構、ゲルインクのボールペンも軽い気持ちの時には良いのかもしれませんね。書く内容があまり重くなければ、こういうものも悪くないかもしれません。
葡萄の色と合う、他の色も探してみたくなりました。皆様はどんな色がマッチすると思いますか。
飾り原稿用紙「港煉瓦」は、その名の通り、港に佇む煉瓦倉庫をイメージしてデザインされた新しい原稿用紙です。
飾りに使われている煉瓦のイメージは、その比率をJIS規格に合わせており、可能な限り、建築として正しいものに近づけるようデザインされています。また、煉瓦の積み方は、明治後半に使われた「イギリス積み」を採用しております。
この「港煉瓦」は、日本茶色普及協会の公認商品です。
茶色好きな方々に安心してお使いいただける商品となっております笑
用紙のデザイン詳細です。5行毎、5文字毎に罫線に、煉瓦の区切りがついています。
監修者の小日向京さんが記入されたものです。
インクの色も楽しめるようになっています。
味のある文字がきっと書けます。
飾り原稿用紙 「碧翡翠」は、
2016年 第25回 日本文具大賞 デザイン部門 グランプリ
を頂戴しました。
飾り原稿用紙「碧翡翠」は、清流に棲むカワセミをイメージしてデザインされた新しい原稿用紙です。
飾りに使われているカワセミは、当社が登記している東京都日野市の市鳥に登録されており、当社が青い製品を作る時にはカワセミを必ずいつか使おうと考えていたものです。また、日野市は清流を大切にすることを推奨しており、小学校でも今でも残る用水の学習をさせるなどされています。
ストーリーとしては枝にとまっていたカワセミが、上に飛び立ち、清流にいる小魚を加えて清流から飛び立ったという感じです。
この「金鶯錯」(きんおうさく)は、デザイナーであるhoririum氏を中心に制作されました。
詳しくは、監修者である小日向京氏が書いた「ひねもす文房具第86回」をご覧ください。
1年4カ月ぶり(2018年7月)の新色です。
この飾り原稿用紙は、水道管、ガス管をイメージした「鋼導管(はがねどうかん)」です。
いつものとおり、魚尾の部分に特徴的なデザインをあしらったり、5行5文字区切りを設定したりしておりますが、なんといっても今回は
「端までデザイン」
が一番の特徴かと思います。
商品をご覧になった方々からは、「攻めたねぇ」「なんだかこれまでとテイストが違うね」「デザイナーさん変えたの?」「斜め上だねぇ」などいろいろな反応を頂戴しております。ありがとうございます。
飾り原稿用紙 蜜柑網。
飾り原稿用紙蜜柑網は、定番品としては初の「二色刷り」。随所に細かな工夫やこだわりを入れた逸品となっております。
特に、網と蜜柑のデザインの関係についてはいろいろな工夫が入っております。下記、プレスリリースもぜひご覧ください。
2019年3月25日発送開始。
月刊スピリッツに
「きまじめ姫と文房具王子」を
連載されていた藤原嗚呼子先生になんと、
「飾り原稿用紙 蜜柑網」
をイメージしたキャラ、
「蜜柑網子」
を描いていただきました!
飾り原稿用紙 蜜柑網の非公式キャラクターにしたいと存じます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
飾り原稿用紙 海洋巡。
飾り原稿用紙の中で、おそらく最もPOPなイラストが配置されたデザイン。デザイナーのhoririum氏が、「描いていて楽しかった」との賜った逸品。
2019年に第一回が行われた合同展示会「FRAT」の船出に合わせて、海をテーマにしたもの。
2019年7月6日発送開始。
2020年3月発売。
日本を代表する花、桜。
落ち着いたデザインで日本の風流を示した飾り原稿用紙です。柱のモチーフが楽しさを演出します。
花吹雪、そして花筏も感じてみてください。
2021年1月発売。
「綾至極」は、幻想的な退廃と耽美を表したゴシック(ゴス)をデザインに活かしています。
元々、ゴシックは建築様式として中世に広まったものですが、近年のサブカルチャーでは闇を暗喩したイメージや暗黒神秘へのオマージュを示しており、ファッションや音楽にも表現されるなど多面的な性格を持っています。
今回の飾り原稿用紙は、そのような多面的なサブカルチャーとしてのゴシック、ゴスを題材にしています。
2021年11月発売。
「赤青纂」は、赤青鉛筆をモチーフにしています。皆さんは赤青鉛筆、好きですか。
この飾り原稿用紙は、マスの周りの枠が取り外され非常にシンプルなデザインです。そこに、バーミリオンとプルシアンブルーの鉛筆。削りカスも含め、2色刷りです。
2023年1月発売。
「竹揺郷」は、竹をモチーフとした飾り原稿用紙です。
これまでも海洋巡のような左右非対称の飾り原稿用紙がありましたが、今回の竹揺郷は左右非対称を明確に意識したデザインになっています。
緑色の飾り原稿用紙といえば、波抹茶ですが、今回はより深い色の緑を使っています。あたぼうステーショナリーのコーポレイトカラーです。
また、竹だけをモチーフにするのではなく、竹に関連する「月」「雀」なども登場させて、全体がストーリーを持っているようにデザインしています。
2023年春に行った「春の櫻花眺キャンペーン」で販売した「100文字版櫻花眺」。
100文字版は「碧翡翠」に続く、2作目です。
100文字版については、限定数販売ではじめましたが、比較的反響が高いので定番化します。
2023年9月発売。
「浮遊枡」は、アナグリフと呼ばれる赤と青のカラーフィルターを使った画像分離の方法を使い、立体視を実現します。
赤青のフィルターが付いためがねを通して見ることにより、奥行きのある空間内で文字を書くマスが浮遊しているように見えるようになっています。
10字×10字の100文字分が書き込めるようにマスを用意してあります。楽しく文字を書いて、フィルターを通して立体視して楽しんでいただきたい製品です。
※これらの情報は、2023/8/15現在のものです。